
新しいブログを作るに当たって、こちらのブログのタイトルを
「正祥窯のうつわ」から「正祥窯+-」と変更することにしました。
ちょっと変なタイトルかな?!と思いつつ、日々おりおりの良いこと悪いこと、
ネガとポジの考え、日常と非日常等等そんなことをひっくるめ、
結局プラマイゼロかな~、なんていう意味を込めてこの名称にしました。
新しいブログ名は「正祥窯うつわ展」です(笑)。
もともと正祥の器と信楽の作家さんを紹介するつもりではじめたブログでしたが、
だんだん煩瑣になってきました。そこで個展を機会に、作者のこれからの新作は ガクアジサイの新芽 すべて新しいブログに掲載することにしたのです。
新しいブログはこちらからです・・・「正祥窯うつわ展」
<エキサイトブログ以外でリンクをして下さっている皆様方へ>
お手数をおかけして申し訳ありませんが、ブログ名称の変更をよろしくお願い致します。
utuwa-seisyo


お客様がいらした時など、
小ぶりな煎茶碗と和菓子を載せてお出しするという手もありますし、
いろいろと使い道があるのはわかっているのですが、
我が家ではもっぱらさんま専用です。(笑)
このお皿の幅と奥行きが、大きすぎず小さすぎずなんとも調度いいサイズなんです。
で、この緋襷(ひだすき)がまた秋刀魚を引き立て、すごく美味しそうに見せてくれます。
写真ではわかりにくいですが、
きっちり作られていながら、端はゆるやかなカーブが波打ち、
風合いのあるお皿になっています。

<平鉢φ16.5cm h4cm>

なんの変哲のない2点ですが、この色と肌合いが気に入ってます。
黄色といっても化粧の加減でべっとりとした嫌な色合いにはなっていませんし、
肌合いもしっとりなめらかです。
この器もかなりの年季もの。
ですが食卓に上がる頻度は少なめです。
黄色い器は一見お料理が映えそうにみえますが、意外とむずかしいもの。
結構相手を選びます。
我が家の名品中の名品といえるこの器、食卓にあがってこない日はありません。


この大きさ、深さが実に使いよいのです。
それにこの色のコントラストがまた絶妙。
薄いグリーンのベースに赤刷毛目が入り、微妙な黒が点在し得に言えぬものがあります。
(上の写真右上方の黒は鉄粉です)
我が家の食器は全般に渋くて暗めですから、
このお鉢と取り皿の組み合わせで食卓が随分と賑わいます。
私はこのお鉢、割れたら金継ぎしてでも使うつもりでいます。
紅彩は、粘土さえ変わらなければ正祥窯永遠不滅のシリーズものになっていたことでしょう。
作者の思惑と大いにズレ、こんなになってしまいました。
なんか、お先真っ暗~って感じですね。


実はこの器DM用に考えていたのですが、これではちょっと無理です。
できれば春の新色の器でDMを飾れたらよかったのですが・・・。
仕方が無いので、こんなこともあろうかと別に用意しておいた器をDMに載せることにしました。
ホントいうと、プロの写真家の方がこの器をどのように写してくださるのか私は内心楽しみにしていたのです。
残念だなー、実に残念です。
・・・・・・
「ちょっとアセッてきたわ~」と作者。
見ればほぼ全滅。ちょっとどころの騒ぎではありません。
この期に及んでまだ試作段階、それも思惑に近いのは下の器だけ・・・
ですがこの器もまだ完成ではなく、もう一度本焼をしなければなりません。


イメージとしては桜でしょうか・・・ それも夜桜?!
実際の色はもう少しオレンジがかっています。
アップで撮ってみると、


う~ん、これもなんか違いますねー。
上と下の写真の中間ぐらいだと思っといてください。
とにかく複雑です。
この器、光線の加減によってガラリと表情が変わる、またまた写真撮り泣かせの釉薬です。
あ~、どうしましょう。
個展の写真、撮るの不安になってきました。


汁気のないものであれば、かなり応用範囲の広いお皿です。
(少しぐらいの汁気なら大丈夫です)
パッと見、金彩が無いほうが渋くて飽きもこないように思われるかもしれませんが、
それがそうでもないのです。
料理を盛り付けた時、この金線が中のものをピリッと引き締める役割をするんです。
このお皿、粘土を玉にしてからひとつひとつ手で叩き伸ばしてつくられています。
ですから一見同じように見えますが、同じ形はひとつもありません。
叩き具合で表面の凹凸に変化が見られ、そこがこのお皿の味になっています。
これも使い込んでいるため、手触りはしっとりしています。


サラダボウル以外にもお鍋の取り鉢、小どんぶり、スープ等々、これもまたとても重宝な器です。
天つゆなどを入れたひには、貝紋がキラキラ光ってその美しさにしばし見とれてしまうほど・・・(少し大袈裟?)
ちょっとお坊さんが持つ托鉢みたいな形ですが、側面のカーブはあくまでもやさしく、口辺はキリッとしています。
手で触るとスベスベで気持ちよく、いつまでも撫でていたくなる感じ。
しいて難点を言えば、少々重いことでしょうか・・・

と思いきや、新たな注文が入ってきました。
ここは両方を並行してやるしかなさそうです。
予定では4月10日からですので、余すところ1ヶ月。
その間に60種類ぐらいつくらなければなりません。
今回、作者は「花」をテーマに器をつくるとのことです。
もちろん作者のことですから花の絵付けをするはずもなく、
色や形でもってくるのでしょうが・・・
はてさて、どんな花が咲くことやら。
これまで作者は個展のテーマなど口にしたことはありません。
何か今回は今までとは違う。ちょっと面白くなりそうです。
我が家の梅は今が満開
今年は早くからウグイスがにぎやかです