ecoなうつわ
<窯変>
先日の陶器市でのことです。
正祥の器を見ていたお客さんが小声で何やらささやいている。
よーく耳をすますと、
「何か危ないものが入ってそうな器やね~。」
「それに金属みたい」とかなんとか。
ムムム、これはいかん!と思いあわてて説明を・・・
<紫窯変>
こういうお客さんが他に何人かいらしたのですが、
きちんと説明をすると皆さん一様に、
「え~っ?」とびっくりなさいます。
・・・で、ご存知ない方のために
あらためて解説することにしました。
<銀化>
窯変、紫窯変、銀化の原料はこれ ↓ です。
そうなんです、実はもみ殻なんです。
このもみ殻を真っ黒になるように焼成します。
灰色になるまで焼成してしまうと使い物になりません。
まぁ言わば炭の状態にするっていうことです。
それを粉にして適当に水を入れ攪拌し、馴染むまで置いておきます。
ワラ灰なんかと同じことですよね。
あとは普通の釉薬と同じように釉掛けし、
焼成すれば窯変、紫窯変になるわけです。
・・・で、窯変と紫窯変の違いはどこにあるのか?と言いますと、粘土です。
家で土を合わせますから、その調合割合を変えています。
銀化は、もみ殻をそのまま器の中に入れ焼成しています。 → クリック
あとは藁とか貝とかすべて天然もの。
(貝紋皿の注文が多かった時は、ひんぱんにアサリ食べました)
ecoなうつわなる所以、御理解いただけたでしょうか・・・?!
危ないものが入っていそう、、
そうですよね~~。あのキラキラや艶が籾殻から生まれるものだなんて、普通はそんな発想浮かびませんものね。
私も、銀彩の器は、電子レンジに入れたら、火花が散ると思ってましたから^^
釉薬壷??なんだか、いいもの見せて頂いた気分です!
ちょっと陶器知っている方のほうが、危ない器と思うみたいですよ^^;
・・・で、なんで火花が散るんですか?そんなこと本気で思ってたんですか?!
もう信じられへ~ん(笑)
これ釉薬壷だったらカッコイイのですが、漬物ダルなんです。
ぬかみそできそうで、なんか笑っちゃうね!
知らなかったんですか?!以前から時々ご紹介してたのに・・^^;
でもますます好きになって頂けて良かったです。あらためて説明した甲斐がありました。
火花?出るわけないでしょうー。
いやはや、なんともかんとも・・・他にもそのように思ってる方がおられるのでしょうか???
いぶし黒というか銀というか・・そんな色を出したくて、危ない金属?で釉薬作ってみたりしましたが、いろいろ調べていたらこちらにたどり着きました。
私の窯は酸化仕様なのですが、このもみ殻釉薬はやはりサヤに入れた方がいいんでしょうか?サヤって使った事ないんですが・・危ない金属使いたくないので(^^;
誠に申し上げにくいのですが、この手の色合いは酸化窯では出ません。
仮に還元の窯でも普通の焚き方では出ないのです。
残念ですが、そういうことですので危ない金属?を使うしかないと思います^^;
もみ殻いっぱい手に入るのに・・って、そう甘くないですよね。
スイッチ・ポンで焼き上がる電気窯でこんな「いい感じ」な器を焼けるなんて思ってて恥ずかしいです。
「いいなぁ・・」ってPCの前で指くわえる事にします。
またいろいろ教えてくださいね!