正祥もの変遷 vol.9 (独立5年前後のもの・・・トルコブルー+α)
エッグスタンドや前菜の器としても使えそうな、少し小ぶりのワインカップです。
小回りのきく重宝な一品です。
赤土に白化粧を施し、酸化焼成しています。
化粧の流れ具合によって地肌が透けて見えたり、乳青白色になっているのがこの器の魅力。
トルコブルーは銅による発色で、還元焼成をすると青が赤系に変わります。
<赤釉刷毛目>
トルコブルーと同様ですが、焼成は還元です。
この赤釉も中々評判がよかったのですが、今ではもうでない色となってしまいました。
作者の腱鞘炎も完全に治り、いよいよろくろ全開です。
この赤釉の色がもう出ないとなるとなおさらひきつけられます。
個展楽しみにしていますね。
元々釉薬で赤や紫を出すのは難しいんですよねー。
で、試行錯誤の中やっと生み出たものが粘土が変わることによってダメになってしまう。
それは辛い事ですけど、相手は土ですから諦めるしかありません。
(でも作者はまだ諦めてない様子ですが・・・)
個展見に来て下さいね~、待ってます^^
上釉は同様なんですが下に掛かっている化粧が違うんです。
トルコブルーの下地の化粧では元々この赤は出ないんです。
ですからトルコブルーは今でも出ますよ^^
ただ正祥の方向性が変わったので、今トルコブルーの器はありません。
でも、またカムバックするかも~。