れいさい工房 vol.2 <廣川 純さん>
土鍋の陳列台奥に簡易な作業スペースがありました。
お客さんがおられない時、純さんはここで土鍋作りに励みます。
純さんが土鍋作りを始めたのは、
勤務先の会社からキャセロール作りを頼まれたことがきっかけでした。
夫婦で仕事をしているので、家事も分担。
料理らしい料理ができなかったのでどうしてもシチューやカレーを作ることが多かった純さ
んは、キャセロールではなく直火で調理の出来る土鍋があれば、と考えました。
なべ土ではすぐに割れてしまうので、試行錯誤を重ねながら完成させたのが、ペタライトを
混ぜた強化耐熱土鍋です。
左の上の写真は初期の頃のもの。揚げ物以外OKというすぐれものです。
下の白い土鍋は、最近の強化耐熱軽量土鍋。土の中に気泡が出来ることによって、軽く
なるということです。
5年前にショップを開いた純さんは、作り手が店をすることは作り手の考えが直に買い手に伝わり、またその買い手の考えもすぐ
作り手にはねかえってくるのでいいことだ、とおっしゃいます。
個展や百貨店の展覧会では、生活者というより作家に対する緊張感があるが、お店だと同じレベルで話すことが出来コミュニケー
ションがとれ、両者にとってとても有意義だとも・・・。
純さんはベースギターもたしなまれ、明日の自宅展ならびに24(日)には信楽町立図書館で
友人のギタリストである大賀さんとライブを開催します。
お時間が許すようであれば、図書館を覗いてみてください。
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