藤本秀 陶展 < 陶園 >
従来の「トタン」「クワ」シリーズに新しく加わった「ブロック」。
運よくご本人がおられたので少しだけお話を伺いました。
藤本さんは朽ち錆びたトタンや仕事場に転がっている道具に美を感じ、
最近では苔むしたブロックやその欠片にも美を感じる。。。とのこと。
また新境地として、景色ではなく素材そのままの無垢(白)な状態で表現したいとも・・・
白いブロックは電気窯で3日間焼成。
焚き窯でも試してみたらしいのですが、割れてしまったのと色的にもお気に召さなかったようです。
いづれ焚き窯の白無垢ブロックやその進化した作品を目にすることができるかもしれません。
愉しみだな~。
見る人によってはただの粘土の塊に過ぎないかもしれませんが、
粘土の一番いい状態(あくまでも私的に)が保たれたまま焼成されてるってそうそうないと思います。
会場は伝統工芸の信楽焼と造形的な作品が混在しているのですが、違和感はありませんでした。
どちらも藤本さんの力強さを感じる作品です。
なかには柔らかいものもありますし、「なんだ、これ~。」(↓)みたいなのもあります。
これは徳利と狸です。
どちらも酔いのまわった藤本さん御本人に見えてしまいましたが・・・
会期は11月3日(水)まで。
魅力的な作品の数々、ぜひご一覧を!